見物人の頭のなか

映画と美術展などの感想。

バチカンで逢いましょう/ウィンナー風カツレツの香り

 

 

監督:トミー・ヴィガント

主演:マリアンネ・ゼーゲブレヒト

 

<あらすじ>

夫に先立たれたおばあちゃんが、自らの罪を告白するためにローマ法王に会いにいく話。

 

<感想>

※ネタバレあり。酷評です!お好きな方、申し訳ないです。

総合:★★☆☆☆(1.5)

美味しそうなドイツ料理度:★★★★☆

登場人物の迷惑さ:★★★☆☆

 

 

 

この映画の見どころは、2つだ。

美しいローマの景色と時々おばあちゃんが作る美味しそうなドイツ料理。

これだけでいい。あとの愛だのなんだの全部カットして、美味しそうなドイツ料理のシーンだけを集めて10分くらいの映画にしてくれたらもっと楽しめたと思う。

 

こう思うほど、自分にはあまり合わなかった。

もうね、物語が進まない。おばあちゃんが周りを振り回しては、ローマ法王への謁見が遠ざかっていきいつまでたってもゴールへたどりつかない。その過程を楽しめるとすごく面白いのだろうけれど、「このおばあちゃんは一体何がしたいのだ…」と思い始めるとねもうだめです。その気持ちが、「早く終わらんかな」に変化します。

 

この映画で語られている愛があまり好きではなかったというのもある。

家族愛、男女愛なんだろうけれど、なんだろう愛が軽い。軽いよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!って感じです。

口先だけの愛を永遠と見せられて、まぁなんやかんや罪を抱えてたり、浮気しちゃったり、愛ゆえに束縛したりしちゃったけれど、とりあえず、ハッピーエンドにするから許してね☆という感じでふわふわと終わる。なんだこの女子の相談みたいな映画は!!!どうでもええわいっ!!!!!!!!!!!

と心の中で叫んでしまいました。

もしかすると、結婚したら感想が変わるのかもしれません。うん期待しよう。

 

閑話休題

この映画で学んだことは、イタリア人を説得する時は、愛を語れということです。

あとは、そうですね。

ウィンナー風カツレツがとても食べたくなる映画でした。