見物人の頭のなか

映画と美術展などの感想。

画面越しに見る日常

今日は有吉とマツコの「かりそめ天国」を見た。

かりそめ天国はラジオのようで安心感がある。

 

あのゆるさ、投稿されるメールへの共感、生まれる謎の一体感。

 

 

テレビ番組を見ていると疲れることがよくある。

発せられるメッセージの量に、消費欲を促す番組構成に、予定調和な展開に。

 

だけど、かりそめ天国はそういった作りこみ要素が少ない。

ゆるーく聞き流せる。

 

画面の向こう側に日常を垣間見る。名もなき人たちとテレビという媒体を通してつながる。つながるという行為こそがメディアの真価なのではないかと思う。

 

一方向性のコミュニケーションには疲れてしまった。

町やネットの余白を広告で埋め尽くそうとする企業に疲れてしまった。

 

私はただ、日常を見て、肩の力を抜きたいだけなのだ。

だから、きっとYouTubeでも「どうでもいいニュース」とか「今日ヤバいやつに会った」とか、そんな何でもない日常を探してしまうのだろう。