見物人の頭のなか

映画と美術展などの感想。

2020-01-01から1年間の記事一覧

均質化する世界

フィギュアスケートを見た。こたつに入りながら画面に向かってがんばれーと応援する。 画面には白い衣装を見にまとった女の子。 音楽が始まる。 ************* 美しいステップシーケンス。軽やかな笛の音が響く。草原を駆け抜ける風のような音…

画面越しに見る日常

今日は有吉とマツコの「かりそめ天国」を見た。 かりそめ天国はラジオのようで安心感がある。 あのゆるさ、投稿されるメールへの共感、生まれる謎の一体感。 テレビ番組を見ていると疲れることがよくある。 発せられるメッセージの量に、消費欲を促す番組構…

感染症は世界史を動かすを読んで

感染症は世界史を動かす (ちくま新書) 作者:岡田 晴恵 メディア: 新書 <どういうことが書かれていたか> これまで感染症が人間社会にどういう爪痕を残してきたか、それに対して人間はどう立ち向かったのかを俯瞰した本。主にハンセン病、ペスト、梅毒、結核…

水の歴史を読んで

水の歴史 (「食」の図書館) 作者:ミラー,イアン 発売日: 2016/06/28 メディア: 単行本 <学んだこと> ・海水を飲料水を変えるのは技術的に大変だった。 海水を飲料水に変える方法 海にコップを浮かべるだけでよい。海水の温度が露点より低ければ、コップの…

茶の世界史-緑茶の文化と紅茶の社会-を読んで

茶の世界史 改版 - 緑茶の文化と紅茶の世界 (中公新書) 作者:角山 栄 発売日: 2017/11/18 メディア: 新書 <どういうことが書かれていたか> 第一部では、紅茶という切り口でヨーロッパの歴史を概観している。 初めて茶がヨーロッパ史に現れたのは、16世紀の…

感染地図―歴史を変えた未知の病原体ーを読んで

すみません、以下は自分用のメモなのでネタバレしています。 未読の方は読むと面白さが半減してしまうと思いますので、ご注意ください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <どういうことが書かれていたか>…