見物人の頭のなか

映画と美術展などの感想。

子供の自由、大人の自由

子供と大人では制限のもうけられ方が異なる。具体的に言うと、子供は金銭面の自由が効かず、大人は行動面の自由が効かない。
あたしンちの文化祭の会をみて、そう思った。

例えば、子供は親の権力下にいるため、親の意向により金銭面での自由の幅が左右される。お小遣いなどが典型的だ。
一方で、大人になり働くと金銭面での自由はある程度得られるものの、行動の自由が効かない。その要因は様々だ。社会的規範、上司の意向、他者からの期待、自分への固定概念…。子供のころに育てた想像力で逆に自分の首が絞められることもあるだろう。

子供が言う「早く大人になりたい。」と、大人が言う「子供のころに戻りたい。」はこの自由の質の違いにあるのだろう。
  そんなことを考えていると足元からかぐわしい匂いがする。
 
 今日は、雨。革靴の中で蒸れにむれた私の足から発せられるようだ。さしあたり現代版匂宮というところだろう。
 
私は、制限される。この匂いからはお風呂に入るまで逃れられないのだ。