恋する惑星/目と鼻の先
監督:ウォン・カーウェイ
(あらすじ)
「その時、彼女との距離は0.1ミリ。57時間後、僕は彼女に恋をした。」
2話構成のオムニバス。第1話目は彼女に振られても未練たらたらであきらめきれない警官223番の話。彼は彼女を諦めるため、バーに偶然入ってきた麻薬組織の女に恋をすることに決めるが…。第2話目は、スチュワーデスの彼女に振られた警官633番の話。彼の行きつけのお店のバイトちゃんは警官633番のことがだんだん気になり始めてどんどん大胆な行動に…!?。
おすすめ度☆☆☆(人を選ぶと思います)
評価 3.0/5.0
(感想*ネタバレ有*)
映画に対してめっちゃツッコんでます。大草原です。この映画を好きな方がこの感想を見ると、酷評しているように見えるかもしれません。もしそう見えたら、本当に申し訳ありません。
でも私はこの映画わりと好きです。
一話目。「失恋すると僕はジョギングする、体の水分を蒸発させ、涙を出ないようにするためだ。」
爆笑ですww主人公女々しすぎやろww 振られてるのに何回も電話すんなよwしかもさっきまで未練たらたらやったのに賞味期限切れた途端に次の恋かwお前の頭の中は女のことしかないんかw ロマンチストのロマンチストによるロマンチストのための映画だということが分かりましたありがとうございました。でもパイナップルの賞味期限を恋愛の賞味期限と重ねるところとか、靴をちゃんと脱いだように見せる警官君の優しさの演出とかすごい好きですw
二話目。「タオルが泣くのを見てうれしかった。本質は前と同じ。多感なタオルだ。」
彼女に振られた主人公が物に語りかけていくシーンがかわいい。すり減ってちいさーくなってる石鹸を愛おしそうに見つめ、「彼女が居なくなったからってお前まで細くなることないのに。もっと自信を持て。」と言ったり。部屋が水浸しになってても「部屋が感情を出し始めた、どうやらかなりの泣き虫のようだ。」なんて言ったり(セリフちょっとあやふやです)。なんて繊細な感性だ笑 確かに物に自分の感情を投影して励ますっていい方法やなと思う。うん、すごいポジティブ!笑 もう頭から食べちゃいたいくらいかわいいです。
あとこれは余談ですが、なんでこんなブリーフなの笑 トニーさんブリーフ着てるのばっか見る。香港では、男は黙ってブリーフ!見たいな雰囲気があるのだろうか…??
閑話休題。バイトの女の子…。これ不法侵入罪じゃね!??ストーカー!??
これかわいい女の子やからなんか見れてしまうけれども(しかもあの素敵なオチに繋がるし)、知らんおっさんが女の子の部屋で同じことやってるって考えたらめっちゃ怖いよ!恐怖しかない!途中ホラー映画かと本気で思ったもの。いやーそれがバッドエンドかと思ったらまさかの搭乗券だもんなー。しかも「どこ行きがいい?」「君が行きたい場所へ」ってファァァぁ!あの!愛あふれる微笑みでこのセリフって!殺す気か!
まとめ。途中本当に引いてしまった部分もあるが、合わない人もツッコみながら見ると笑えるし、何しろ素敵なセリフが多いので、それだけでも見る価値はあると思います。ロマンチストな方にはすごくおすすめです。現実主義であまり映画とかを突っ込みながら見ない人はやめたほうがいいと思います。