アパートの鍵貸します/私のオールタイムベスト
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2011/06/22
- メディア: DVD
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監督:ビリー・ワイルダー
<あらすじ>
保険会社に勤めるC.C.バクスター(ジャック・レモン)は普通の平社員。そんな彼は、上司たちから「誠実で、機転が利く」人物と何故か評判が高い様子。実は、その裏には一つの”鍵”が関係していたのだった…。
<感想>
※ネタバレ有(まだ見ていない方は<まとめ>へ)
ダラララララララッ
「今夜の映画は!ジャック・レ~モン!アーンド、シャルル・マクレーン!"ダララン"! ザ・アパートメント~! …その前に、あなたの歯、最近ぐらついてない?」
あーもうっっっ!午前十時の映画祭をTOH〇に見に行って、↑のシーンがフラッシュバックしました笑 CM長すぎやねん!
あーでも映画館で見れてよかった~。鑑賞後は死んでもいいやって思いました笑
なにより構成の美しさが素晴らしい。伏線の貼り方、小道具の使い方などなど。無駄がないし、さりげない。軽妙洒脱な会話とユーモアたっぷりの脚本に魅了されます。時には切ないシーンも。
例えば、クリスマスパーティーのシーンで。
秘書のオルセンにシェルドレーク部長の不倫歴を暴露されて意気消沈ぎみのキューブリック(シャルル・マクレーン)。そこに、何も知らない昇進したばかりのバクスターは陽気に話しかけ続け、部長にキューブリックの昇進を交渉してみようかと願い出るんです。
それに対してキューブリックは「いいわ、私の前には先輩が何人もいるもの」って悲しげな表情で言うんですよ。切ないよ。切ない。むーー切ない。
とか。テニスラケットでパスタの湯切りをするシーンとか髭剃りの刃を抜くシーンとか、いかつい義兄さんに殴られるシーンとか他にもいろいろ…。心に残る名シーンがこんなに多い作品はこれ以外にないでしょう。
あと、制作された時代背景のせいかは知りませんが、目のやり場に困るようなイチャイチャシーンがないのも素晴らしいです。今の恋愛映画(特に洋画っ!キスする時ハムハムしすぎやねん!)にこの洗練された上品さを見習ってほしいです!
<まとめ>
友達に映画のおすすめを聞かれると万人受けするであろうショーシャンクを薦めてしまいますが、個人的NO.1は「アパートの鍵貸します」ですね。これはもう別格南禅寺みたいなもんで、もはや番付に加えられないです。殿堂入りです。本当に良いものは、決して死なないってその通りだなーと思います。白黒って古めかしくて面白くなさそう…と思う人は騙されたと思ってぜひ一度見てみてください!